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第11回 オンリー1企業をめざして


御社が地域で(または業界で)確固たるシェアを獲得するためには、いずれオンリー1企業とならなければなりません。
したがって、マーケティングは最初からそこへ向けて構築していかなければなりません。

第7回 でもふれた通り、万人に受け入れられる必要はありませんが、特定のターゲットには強く求められる必要があります。
そこで考えたいのは、ターゲットから見て、御社(とその商材)が「どんな位置づけ(ポジショニング)をされているのか」です。


●ポジショニングとブランディング

商売の原理原則は、「価値と価値との交換」です。
他の同業他社(他店)ではなく、あえて御社(または御社の商材)を選ぶ「理由」(御社の価値)を確立すること。
そしてその価値を
ターゲットの意識に落とし込むこと。 それが、ポジショニング(オンリー1になること)です。

さらに、その御社の価値を、よりわかりやすく包括的に演出・表現していくことが、企業ブランディングです。

長期的な経営手法を考えた場合、短期的セールスプロモーションの繰り返しではなく、マーケティングが必要不可欠です。
その各アプローチの中で、このポジショニングとブランディングを並行していくことができれば、それは御社の絶対的な価値
を築き上げることになるのです。

以下、ポジショニングの代表的な手法を紹介いたします。

 ◆ニッチ(すき間)に特化する
ポジショニングの代表的な例で、役務を絞り込んで専門色を強める手法です。 確信と勇気を持って多くの客層を切り捨て
ることで、一部のコアなターゲットを強力に確実に引き込みます。 特に製造加工業者や販売業者などでは、すき間産業に
特化することで大成功をおさめる例も少なくありません。

 ◆バリューアップ(付加価値をつける)
ターゲットのニーズに応える付加価値をつける手法です。 例えば、配達時間が30分を超えたら半額とか、独自のサービ
スや特典を付加するとか、とてもゴージャスな内装とか、広く話題になるようなサービスの実施や美人の看板娘がいる
など、御社のビジネスまたは商材に○○を付加します。 

 ◆モノポリス(独占的な商売)
希少商材を扱う権利や独占販売する権利を得る手法です。 例えば、他店が扱えない商材を独占販売するとか、他店が
扱えないキャラクターグッズをサービスでつけるとか、同業他社が参入できない場所・施設に出店するなど、投資によっ
て、「そこでしか手に入らない」という付加価値をつけます。 

 ◆インプルーブ(至高の技術提供)
技術の向上により、絶対的な価値の商材を提供する手法です。 ここに取り組むこと自体は当たり前のことですが、極める
となると、研究や人材の育成指導・獲得、原材料の調達、施設の充実などの投資も必要です。 技術職や生産業者・育成
関連業者にとっては究極の価値とも言えます。 

 ◆コマーシャライズ(商材化)
企業の姿勢や理念、企業や商材のイメージなどを確固たるものにして、それ自体に商材としての価値を持たせる手法
です。 高級感や清潔感・癒し系のイメージコマーシャルとか、○○を使用しておりませんとか、○○をめざしています
など、ターゲットの求める文化を商材・付加価値としていきます。

 ◆マスカスタマイゼーション
商材をニーズに合わせてカスタマイズできる仕組みを提供する手法です。 例えば、味付けや調理の加減・トッピングを
選べるとか、色やデザインを選べるとか、オプション機能を選べるなど、購入者の望む通りのオンリー1商材となる仕組み
を提供することで、充足感を付加していきます。

これらのポジショニングを確立するためには、ブランディングという概念で、トータルな視点から一貫性をつきつめていく
必要があります。 中でもとりわけ各アプローチの見せ方(表現)におけるクリエイティブ作業においては、その徹底が
重要
です。


●第3者からの公正な評価を得る

見せ方としては、自らが訴え発信していくメッセージも大切ですが、第3者による客観的かつ公正な立場からの評価を得る
ことができれば、その効果は数倍に跳ね上がります。

第3者による評価とは、雑誌や新聞などのマスメディアによる報道や、顧客などによる口コミのことです。 もちろん、これらが
勝手に向こうから沸き起こってくれれば良いのですが、なかなかそうはいきません。 そうなっている企業を横目で眺め、
羨んでいるだけの経営者も、とても多いことでしょう。

ならば、それを意図的に起こせばいいだけの話です。 日々、発信するための情報の収集を必要としているマスメディアに
対しては、その問題解決となるような情報提供をしてあげればいい訳ですし、顧客が喜んで口コミしたくなるようなサプライズ
や特典をつけてあげればいいのです。


オンリー1企業になるということは、何かと何かを徹底したマーケティングを行なう、ということです。



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