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第4回 破綻に向かう経営手法


現在、新規に設立された企業のうちで5年後に存続しているのは13%、そして10年後に存続している企業は
わずか3%しかありません。(帝国データバンク 調査) 10年以内に97%が撤退廃業している現実を見たとき、
そこから逆説的に、「短期的には上手くいっても最終的には破綻に向かう経営手法」を読み取ることができます。
その代表的な例は以下の4パターンです。
1、新規開拓依存型
(従業員の労働時間または人数を倍にする取り組み)

問題点 : 社員の労働の質が
低下していく。 求人・育成・
管理・施設に継続投資が
必要であり、やがて企業体
力を超える。
  2、コストダウン依存型
(平均利益率を下げて薄利
多売にする取り組み)

問題点 : 新たなライバルが
出現する度に価格勝負が
必要になる。
90円→80円→70円?
値引き合戦で企業体力を
超える。
3、顧客維持率UP依存型
(顧客訪問の時間または
人員を倍にする取り組み)

問題点 : 顧客の流出による
マイナス分を減らすだけでは
成果はやがて頭打ちとなり、
やがて費用対効果の限界
を超える。
4、現状維持型
(今の現状をそのまま維持し
ていくことの取り組み)

問題点 : 従業員の給与
UPや時代に合わせた設備の
レベルUPができない。現状
維持はマイナス成長である。
上記はいずれも短期的には上手くいくかもしれませんが、その先・そのまた先では、いずれ企業体力の限界を超えて
しまう
ことは明白です。 そこで次に視点を変えて、利益を追求していくための方程式を考えてみます。
@経営利益=売上−費用
A売上=顧客数×顧客単価
B顧客数UP=(新規顧客数−流出顧客数)×購買頻度
C顧客単価UP=顧客の平均購買点数×1点の平均利益
⇒ 「売上UP」+「経費削減」をすれば利益が上がる
⇒ 「顧客数をUP」+「顧客単価UP」をすれば売上が上がる
⇒ そのためには 「新規開拓」+「顧客維持」+「購買頻度UP」
⇒ そのためには 「購買点数UP」+「平均利益UP」
こうして利益追求の方程式と比較してみると、先の4つの例が、いずれも部分的であり、かつ短期的な「視野の狭い経営
手法」であることが確認できたことと思います。 このように、経営努力をしているつもりが、実は「木を見て森を見ず」になっ
てしまっている例が、圧倒的に多いのです。

だからこそ、「良いものを安くすれば売れる」という思い込みや、「マーケティングはSPの一環である」という勘違いを正し、
企業経営には「事業目的に向けたマーケティング(事業戦略)が必要である」ことを認識して、長期的かつ包括的に取り組ん
でいかなければなりません。

すなわち、健全な経営をするためには、以下の「トータルなマーケティング」を用意することが急務、と言えます。

@企業のめざす目的に向け A綿密な分析と新しい発想で B長期的・短期的の両面から C費用対効果のバランス良く
D新規開拓 + E顧客維持 + F購買頻度UP + G購買点数UP + H平均利益UP +I経費削減 を実践する


今度は、原理原則からマーケティングを考えてみます。

経営とは、「利益の追求」です。
     ⇒利益を得て何をする事業なのか、何のための利益の追求なのか。事業目的を明確にすることが必要。
商売とは、「価値と価値の交換」です。
     ⇒お客様に価値を認めていただく(商売をする/対価を払っていただく)ための取り組みが必要。
職業とは、お客様の「問題を解決し、必要を満たす」ことです。
     ⇒顧客(見込み客)ニーズを探り、それを満たす仕組み(新規開拓から顧客化までの流れ)を作ることが必要。


すなわち、マーケティングによって

「目的に向けて」、お客様に「価値を認めていただく」取り組みとして「顧客ニーズを探り」それを「満たす仕組み」を作る

                                                  をすれば、健全な経営ができるのです。


マーケティングとは「事業目的に向けた行動の最適化」であり、経営破綻しないためには、「長期的・包括的・具体的」な
マーケティング(事業戦略=売れる仕組み作り)の構築に取り組んでいく必要がある、ということです。


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