第1回目と2回目は、本コーナーの趣旨とテーマについて説明をさせていただきます。
ある商品やサービスを、テクニックを駆使して実際の価値よりも高値で販売すれば、
一旦は大きな収益となります。 しかし、すぐに客離れが起きるためリピート率が悪く、常に
大規模な新規開拓をし続ける必要があり、企業が自己中心的な事業を展開すると、
半永久的に自転車操業をしなければならない訳です。
また、価格勝負で大幅な安売りをしていくと、満足なサービスを提供することが難しいばかり
か薄利でなかなか収益になりづらい。 しかも、お客様本位のつもりが実は企業が自ら、
値段だけで判断する文化を推し進めてしまうことにより、いずれ他にもっと安い店が現れると
、一瞬で客離れが起きてしまう訳です。
つまり、「テクニックや価格に頼らないマーケティング(事業戦略)が必要」だと言うことです。
ところで、商売において売り手が買い手に「ありがとうございました」を言うのは当たり前の
話です。 では最近、お客様や取引先からどれくらい、心からお礼で「ありがとう」と言われて
いるでしょうか?
心から望んでいるものを提供した時、感激した買い手が先に「ありがとう」と礼を言い、
追って売り手が「こちらこそありがとうございました」と返す。 そんな気持ちのいい経験、
ありますよね?
・・・ここまでお話すると、たいてい2つの反論をいただきます。
「信頼でしょ? 確かにクレーム処理とかしなくて済むから前にだけ進めるけど、
売上が伸びなくなるんだよね」
この発言をする方のほとんどは、一度は信頼を得ようと試みた結果、ただのいい人で終わっ
てしまったようです。 当たり方を変えるだけでは、業績にはつながりません。
つまり、「信頼を得る→販売する→信頼が強固になる→また販売する→信頼が更に強固に
なる・・・」となるような、「売れる仕組みを構築することが必要」だと言うことです。
「それは理想だけど大企業向けの話であって、我々の職種や地域の零細企業には
当てはまらないんだよね」
この発言をする方のほとんどは、「どんな大企業も最初は零細企業だった」という事実や、
「同業者でも伸びている企業は必ずある」という事実から目をそむけているようです。
つまり、まずは「経営者が自ら意識改革をする」こと。 そして、自分の会社が理想のあり方
を実現していくための「プロジェクトを作ることが必要」だと言うことです。
・・・「理想のあり方」を実現していくために「売れる仕組みを構築する」
すなわち、マーケティング(事業戦略=売れる仕組み作り)が必要なのです。
例えば、東京から大阪に行きたいと思った時、飛行機や船、電車、クルマ、自転車、ヒッチハ
イク・・・手段もルートも無限にあるのですから、時間・お金・労力などの現状制約に合わせて
選択すれば良い訳です。 しかし、それよりもっと大切なのは「いつ、どこへ、何故」行きたい
のか(目的・目標)、です。
まさか、犬を散歩に連れて出て気がついたら東京から大阪まで来ていた、なんていうことは
絶対にありませんから。
やはり「意思あるところ道は開ける」なのです。
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